仕事とは坂を上るが如し

「先輩、僕もうこの仕事辞めたいです。そりゃあ、楽な仕事なんて無いのはわかります。でも、この先ずっとこんなことが続くのかと思うと、もう嫌なんです。」
「馬鹿野郎。若い者が弱気になるんじゃない。いいか。仕事とは上り坂のようなものだ。確かに坂はキツイ。でも足を動かした分だけお前は着実に上に進んでいる。それを信じるんだ。坂を上りきるコツは、先を見ずに足元を見ながら一歩一歩進んでいくことだ。先を見るのは俺みたいに歳を取ってからでいい。」
「でも、上り坂があまりにキツイときはどうしたらいいんですか？」
「そういう時は我が社の業績を見ろ。下り坂だ。」