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2017/08/01

バックパッカーが新婚旅行を自分で手配した時の話

 時は2013年。縁あって新婚旅行をする機会に恵まれました。
 バックパッカーとしては両手で足りないくらいの国々を旅行してきた身ではあるものの、新婚旅行となると勝手が違います。
 さすがに奥さんを「初日の宿だけ手配してあとは気分次第」という毎度おなじみの旅に放り込むわけにもいきません。とはいえ他の新婚カップルと並べられて、土産物屋の合間に観光をするようなツアーで行く気にもなりません。
 そこで、友人が新婚旅行で利用したという「ウェブトラベル」に以下のようなテーマで見積を依頼してみました。
■目的地(地域・方面):
フランス / スペイン / ドイツ / ベルギー
■利用日:
2013年09月07日 ~ 2013年09月16日
■出発地(発空港):
東京発
■ご予算:
相談 [300,000 円]
■航空券のクラス:
エコノミークラス
■宿泊施設のグレード:
スタンダード
■今回のこだわり:
美術館、美術品を鑑賞したい。
その後、「トラベルコンシェルジュ」なる人からメールの返信があり、旅程や目的地について諸々やり取りをした結果、旅程は「マドリード→バルセロナ→パリ」となり、以下のような見積もりになりました。
【企画書面(お見積り)】
★ご旅行代金(お一人様分):32.9万円
※別途、燃油サーチャージや空港使用料を含む航空関係税金が約65,510円が必要です。
 一人約40万円。二人で80万円。
 なかなかの大金です。上記には、航空券代、空港~ホテル送迎、列車代金、宿泊代金、現地ツアー代金が含まれているとのことでした。総額にするとこんなものかと納得しかけましたが、よくよく考えると、航空券も、ホテルも、列車も、現地ツアーも、これまで自分で手配したことがあるものばかりだということに気づいてしまいます。
 そう思うと「ひとりでできるもん!」という気持ちが抑えられなくなったので、全部自分でやることにしました。
 ちなみに手配の手順は以下のとおりです。融通の効かないものから順に手配することになります。
  1. 航空券
  2. パリ~バルセロナ間の寝台列車
  3. ホテル
航空券(318,700円)
 まずは現地にたどり着かなければ始まりません。一人旅であればエイビーロードなどでうさん臭い旅行会社を通じて格安航空券の手配をするところではありますが、今回はそこまでリスクを取れないので、航空会社のサイトで直接検索して希望の日程に沿う航空券を探しました。
 奥さんからも直行便ではなくてもOKと許可が降り、また、バルセロナから入るよりパリから入ったほうが都合が良かったので、KLMで成田~アムステルダム~パリの航空券を予約。

パリ~バルセロナ間の寝台列車(390ユーロ)
 『ブルートレイン殺人事件』が好きな奥さんのために、ホテル列車「Elipsos」の手配を試みます。フランス語とスペイン語だったらとても太刀打ちできなかったと思われますが、Voyages-sncf.comを経由して英語で予約することができました。新婚旅行なので奮発して一等車。食事付。あとは殺されないことを祈るのみです。
 ※2013年12月にElipsosは廃止になっているそうです。

ホテル
 TripAdviserの3つ星以上で口コミを元に選定しました。
 パリはHOTEL COURCELLES ETOILE。行ったことのない街は、地図で見ても距離感がよく分からないのが難点です。今から考えると、街の中心から少し離れているので、立地としてはそこまで良くなかったように思います。(330ユーロ/2泊)
 バルセロナはEUROPARK HOTEL。立地が良くてモダンな雰囲気。(380ユーロ/3泊)
 そして、「城に泊まってみたい」という奥さんの希望で、ロワール地方にあるChâteau de la Bourdaisièreに宿泊。こちらについてはCHATEAUX & HOTELS COLLECTION経由で予約しました。(170ユーロ/1泊)

 そしてはじき出した見積が以下です。
★旅行代金(お一人様分):24.1万円
※航空関係税金含む
 二人で48.2万円。マドリード行きを削っていますし、空港~ホテルの送迎や、現地ツアーなどは含まれない金額のため、単純な比較はできません。しかし約40%の費用削減となり、これならきっと奥さんも都知事も喜んでくれることでしょう。

 こうして自分で手配した新婚旅行で見舞われた種々のトラブルについては、またどこかの機会で書けたらなと思います。
→「 新婚旅行記|バックパッカー、自分で全て手配をした新婚旅行へ行く。