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2016/10/10

半月かけてEijffingerの壁紙をDIYしたときの話。

 独力での手配についてはiDEALの前に敗れ去ったものの、妹に9,500円を支払うことでEijffingerの壁紙を発注することができた。
 9月27日にDecorette Onlineから注文確認メールが届く。オランダ語で書かれたメールでは注文に関して何一つ確認することはできなかったため、妹と僕の間における、日本語でのコミュニケーションが正しく行われたことを信じるしかないだろう。
 その3日後に宅配業者から荷物の発送に関するメールが届き、壁紙が僕の手元に届いたのは、それから8日後、注文してから11日後の土曜日だった。

 土曜日のうちにAmazonでアサヒペン 強力タイプカベ紙用のり 774 800gアサヒペン 生のりタイプカベ紙貼りセット 947を、100円ショップでハケを買って月曜の朝に作業開始。体育の日にふさわしいインドア作業だ。

 まずはWALPAの動画を見て、作業イメージを膨らませる。
 
 壁紙を貼ったあとにホームパーティーを開く必要があるようなので、後で食材を買いに行くとしよう。

 糊を塗る前に作業イメージをもう一度反芻する。動画で見た通りに、壁紙のロールを足元に置き、壁紙の上端を壁の高さから二センチ程度の余裕を持たせる高さまでするすると巻き上げてみる。
 ここでまず想定外の事態が発生。ロールされている壁紙を巻き上げてみると、上下が逆なのである。動画を改めて見直してみると、該当の作業箇所で「イメージ映像です。実際の作業手順とは一部異なります。」のテロップが出ている。何という恐ろしい罠だ。やむなく先に大体の長さで切ってから、壁に合わせて切ることに。直接壁に合わせて切るよりも多少ロスが増えるけれど仕方あるまい。
 壁の高さが223センチなので、余裕を見て240センチで切ってみる。横は二面分必要なので、同じ長さでもう一枚切る。どうせ壁に合わせて切るので、ここではそこまで厳密に測る必要はない。

 壁紙の準備が整ったので、糊付けを行う。買ってきた糊には、壁紙に糊を貼るように書いてあったけれど、WALPAの動画信者である僕はとりあえずその指示を無視して壁に塗る。どの程度塗るのが適切なのかよく分からないけれど、僕もあの道30年の勘と経験があるので、まずは一枚分の幅を塗り終えた。
 今回はかぎ状になった壁の一面のみ張り替える(実際には元の壁紙の上から貼る)ため、壁の左端は「山折り」で右端は「谷折り」になる。まず左端の垂直線からずれないよう、慎重を期して壁紙を合わせてゆく。
 糊が乾くまでは貼り直しがきくので、最初のうちはそこまで慎重になる必要もない。いっぽうで、簡単にはがせるぶん、自分の貼った糊の量が適切なのかどうかはわからないままだ。
 何回かの貼り直しを経て、左端には微妙に地が見えてしまう部分が残った。あんなに何度も確かめたのになぜだろう。人知を超えた何かの力が働いているとしか思えないので、早々にあきらめて隣の一面へ。

 今回も糊をつける前に作業内容を確認していたところ、自分の犯した過ちに気づく。リピートを考慮せずに二枚目を切ってしまっていた。
 リピートとは、要するに柄のつなぎ目のことだ。今回購入した壁紙はステップリピートのため1枚目と2枚目を何も考えず横に並べたところで、柄が横で繋がらずにずれてしまう。本来ならば、柄が合う位置を合わせたうえで、壁の高さ分を切り出す必要があったのだが、既に適当な位置で切り出してしまったため、余分に1枚切り出して貼り合わせることが必要になってしまった。

 壁紙を余計に切り刻んだ分だけ僕の9,500円が切り刻まれるようで心が痛むけれども、「泣いて壁紙を斬る」という故事にもあるように、人にはどうしても切らねばならぬ時があるものだ。
 二枚目は右端が谷折りになるため、シワができやすく、角で切るのがなかなかに難しかった。奥さんのヘルプを得て、何とか切り出す。
 リピートのぶん間が空いてしまった場所にも貼り付けて、無事作業完了。一時間程度かかっただろうか。
 仕上げに写真を撮影して、Instagramっぽい雰囲気の加工をすれば、なんとなくお洒落っぽい家に見えるはずだ。たとえこの下におむつとごみ箱があったとしても。

IMG_9055.JPG
※額は別売りです。