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2012/05/07

柏~市原往復約120キロ自転車日帰り旅行


より大きな地図で 20120505_柏~市原自転車旅行 を表示

 永遠に続くと思っていた連休がもうすぐ終わる。その事実を夕方の天気予報で知らされた僕は、母なる海に慰めてもらうべく、翌朝早くに自転車で東京湾を目指すことにした。

 時刻は朝の7時過ぎ。実家に放置されていた愛車CX900を引っ張りだして、家を出る。高いサドルにまたがって漕ぎだす、久々の前傾姿勢。天気は快晴。風もほとんどなく、これ以上無いくらいのサイクリング日和だ。
 かつては日本一の座を占めた清なる沼、手賀沼に掛かる手賀大橋を渡る。
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 手賀大橋を渡り切ると、少しの間林に囲まれた道になる。道幅は広くないので走りやすくはないけれども、木陰になる場所は空気がひんやりとしてとても涼しい。これだけ木陰が涼しいなら、人類がクーラーを発明するまでに600万年ほどかかったのも納得できる。
 そのまま国道16号線をまたいで、千葉県道8号我孫子船橋線を南に下る。国道16号を下って行くほうが道のりとしてはシンプルではあるけれど、自転車旅行ではより交通量の少ない道を選んだほうが、ずっと楽だ。(県道8号も交通量が少ないわけではないけれど)
 千葉県民ならみんな知っている、道の駅ならぬ「房の駅」で一休みして、再び走り出す。途中、スターバックスのドライブスルーを通過。この形態のスターバックスは茨城と千葉でしか見たことが無いのだけど、Twitter & Facebook情報によると、北は北海道から南は立川まで、全国津々浦々に存在しているらしい。
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 適宜道に迷いながら、8号線をひたすら南下する。右手に船橋競馬場が見えてきたので、ちょっと寄り道。競馬はやっていなかったけれど、駐車場ではフリーマーケットが開催されていた。フリーマーケットにフォルクスワーゲンのバスで乗り付けて出店するのが、いつか叶えたい僕の夢である。(写真はそこら辺にいた子どもです。)
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 南船橋までたどり着いたところで、ラムサール条約にも登録されている「谷津干潟」に沿って東に折れる。
 干潟沿いの道を進むと、50名規模のご隠居たちが、バズーカ砲みたいなレンズを担いで連なって歩いている。ゆっくりと脇を通り過ぎると、一人が「はい。自転車通りまーす。」と前方に知らせる。すると、それがブックオフ方式で次々に連呼される。何という無限「自転車通ります」地獄。
 無駄に恥ずかしい思いをしながらご隠居をやり過ごし、京葉線の高架をくぐって、もう1本海沿いの千葉県道15号千葉船橋海浜線に出る。県道15号は歩道に自転車専用レーンがあるし、路側帯も広いのでとても走りやすい。
 幕張メッセを横目に見ながら、QVCマリンフィールドに到着。残念ながら試合はやっていなかった。
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 そのまま海沿いを走ること10分。10時48分、出発から3時間半で海(幕張の浜)に到着。東京湾越しにスカイツリーが見えた。
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 浜ではたくさんの人が潮干狩りをしていて、この光景を見る限りにおいては、日本人が農耕民族とはとても思えなかった。
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 僕は防波堤に腰掛け、寄せては返す波をただ眺めていた。同じように単調なものに思えるこの波と僕の生活とでは、一体何が違うのだろうか。
 答えが出ないので、とりあえずバナナを食べる。
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 お腹と人生がバナナ1本分満たされたので、僕はまたペダルを漕ぎ始めた。
 海沿いの道を進む。稲毛海浜公園ではサーフィンやパラセーリングなど、多くの人がマリンスポーツを楽しんでいた。そこからしばらく進んだところで、山崎製パン千葉工場があるのを発見。そこではきっと多くのアルバイトが仕事を楽しんでいるのだろう。
 中央港にある、千葉県立美術館に寄り道。美術館の展示には目を引くものは無かったけれど、館内から見た中庭の芝生が気持ちよさそうだった。開放してくれれば良いのになぁ。
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 同じく中央港にある千葉ポートタワーの外観を眺める。
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 時刻は12時半。海も見れたので引き返しても良いのだけれど、折角なのでもう少し南下してみる。30分ほどでジェフの本拠地、フクダ電子アリーナに到着。
 何やら声援が聞こえるので自転車を降りて近づいてみる。どうやらなでしこリーグの試合をやっているようなので、チケットを買って入場。なでしこジャパンの試合は何度か見たことがあるけれど、リーグ戦は初めてだ。
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 スタジアム自体も初めてなので、名物「喜作のソーセージ」を購入。上品なケチャップ&マスタードのかけ方に僕の雅な育ちを見て取っていただければ幸いである。
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 試合は3-1でINAC神戸がジェフレディースを下した。
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 試合が終わったのは14時半。もう少し海と触れ合うべく、さらに30分ほど南下して、市原市の「マルエイ海釣り公園」へ。
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 受付で貸竿を借りようとすると、受付のオヤジに「いいの? 釣れませんよ?」と言われる。立場上その発言はどうなんだろうと思うも、なまじ釣れても困るので、むしろ望むところである。ということで竿を借りる。
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 隣にいた親子に色々教えてもらいながら、仕掛けを取り付けて海に糸を垂らす。そのまま潮風と日差しを30分ほど浴びたらもう満足したので、親子にお礼を言って公園を後にする。(僕が本気を出したら、東京湾の魚が絶滅するほど釣れていたであろうことは言い添えておきたい。)

 時刻は16時過ぎ。そろそろ家路へ。ここから自宅までの距離を調べると約60キロ。行きと違って夢も希望もない60キロはなかなかしんどいけれど、のんびりと帰る。
 内陸の道を通るのが最短であるのだけれど、海に来て沈みゆく夕日を見ないわけには行かないので、行きと同じ海沿いの道を走る。そして幕張の浜でちょうど夕日が水平線へと消えてゆこうとしていた。
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 日が沈んだあとは、いつもより大きな月を道連れにして、夜道を走る。家についたのは20時半。トータル約120キロの楽しいサイクリングでした。
 おしまい。