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2010/02/21

モロッコ旅行記:ヴォルビリス(Volbilis)


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2010年2月13日(土)
 メクネスでグランタクシー(遠出するタクシー。市内を走るタクシーはプチタクシーと呼ばれる)をチャーターし、世界遺産「ヴォルビリス(Volubilis)」へ向かう。
 ヴォルビリスは、「北アフリカにおける古代ローマ都市の、最良の保存状態を誇る遺跡のひとつとして、ユネスコの世界遺産に登録されている。(Wikipdiaより)」らしい。
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 『地球の歩き方』による相場料金180DH~を大幅にオーバーした350DHでホテルの人が呼んでくれた僕らのタクシーは、ナメック星にも似た木が生える草原の間を、ロバを追い越しながら走っていく。
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 途中結構なスピードが出ているように感じたので、スピードメーターを覗いてみると、そこに指し示された数値は「0」。スピードメーターをはじめ全ての計器類が動作していない。車の揺れに合わせてただ揺れるだけだった。
 なんだか悲しくなって目を逸らすと、今度は右のサイドミラーが無いことにも気づいた。左ハンドルで右のサイドミラーが無いのは致命的だと思うのだが、オヤジはそんなことを気にする様子もなく、それ自体遺跡のような車をローマの遺跡に向けて走らせていた。

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 40分ほどでヴォルビリスに到着。10DHの入場料を払い中に入り、似非ガイドのオヤジを蹴散らすと、青空の下で土色が映える遺跡が見える。
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 草花生い茂る幸せな道を歩いて、遺跡に近づいていく。道は粘土質で、歩くたびに靴が重くなる。

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 やがて到着。神殿らしきもの。
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 記念写真。神々と人々の冷たい視線に負けてはいけない。
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 周りには何もない。青い空、緑の草木に、遺跡が建つ。
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 「カラカラ浴場」で世界史履修者におなじみの、カラカラ帝の凱旋門。非常に堅固な造りで、日本でこれに比する建造物はイナバ物置くらいなもの。
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 ロバニウス3世。由緒正しいロバに違いない。
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 ロバ近い。
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 モザイク画も綺麗に残っている。作者もよもや2000年後写真に撮られてウェブにアップされるとは思わなかっただろう。
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 この柱が両側に建ってずっと続いていたら、それは見事な光景であったことが容易に想像できる。

 わざわざモロッコでローマ遺跡を見る必要も無いと思っていたけれど、実際に行ってみたら、想像以上に見ごたえがあった。(自分がイタリアに行ったことがないからかもしれない)
 モロッコへお越しの際は、是非立ち寄ることをお勧めします。(晴れの日に)
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