このブログを検索

2008/12/07

図書館とラーメン

 天気が良いのでサイクリングがてら隣市の図書館へ行ってきた。
 普段は本の貸し借りだけで帰るのだが、その日は天気が良かったのでしばらく館内で本を読んでみた。幾つかの本を手に取り読み始めたところで気がついたことは、ここはとても本を読む場所じゃないという事実。
 子供がうるさいのはまぁよしとしよう。だが、なぜ子供に歩く度に音のする靴を履かせて来た。タラちゃんかお前は。その他にも頭の悪そうな中学生が「先輩に目つけらててぇ~」などとのたまう。お前が気にすべき目は今ここにいる利用者の目だ。静かな場所はないかと奥の方に行けば携帯で話している野生のオヤジが飛び出してくる始末。ここをどこだと思っているのだろうか。こっちは眠いのだ。
 たとえ9割の利用者がマナーを守っていたとしても、残りの1割がそれを破るかぎり、そこは不快な場所でしかない。これを解決するには、その1割にマナーを守らせるか、9割にマナーを守らせないようにするかしかないだろう。9割が守らなければそれはたぶんマナーではなくなる。
 図書館を出たのは3時ごろだった。しばらく自転車を走らせると、最近オープンしたばかりのラーメン屋が目に入った。しかもこんな中途半端な時間だというのに行列が出来ている。
 以前も書いたが、僕はラーメンがあまり好きではない。だが、それゆえに行列ができるラーメン屋を見ると入ってみたくなってしまう。「ラーメンのくせになまいきだぞ!」というジャイアニズムが働くのだ。
 だが時刻は3時。こんな時間にラーメンを食べたら、夕飯が食べられなくてママに叱られてしまう。「マァマー!」というスネイズムが頭をもたげる。
 快晴の冬空の下、僕は食欲に負けそうだった。僕は必死で自分を励ました。自分に負けるな。自分に負けるな。自分に負け……ん?
 そこでふと疑問が浮かんだ。ここで自分に打ち勝ったとしても、その時点でラーメンを薦めたもう片方の自分の負けじゃないかと。結局ラーメンを食べても食べなくても負けるのは自分なんじゃないかと。
 僕はこのことについて、ラーメンを食べながら色々考えたが結局結論は出なかった。そして満腹になったら全て忘れてしまった。
 とりあえず今日は天気が良かったので気分が良いのだった。